ぶらり東京 第3回 東京編(2)
 

 
午前7時30分頃の川崎駅のプラットホームです。京浜東北線に乗って浜松町に向かいます。今回のぶらり東京は浜松町とその隣接の都営地下鉄の大門という駅に縁がありました。浜松と大門では何度も乗り降りしました。この川崎でsuicaを買いました。もちろん生まれて初めて。福知に住んでいれば,一生無縁です。本日の最初の目的地は埼玉県川口市にあるNHKアーカイブセンター。ここでNHKが放送した過去の番組を見ようと思ったからです。
 
 

 
ところが,浜松町に着いたのは8時前。今から川口に行っても1時間もかからない。NHKが開くまで1時間近く待たないとダメ。構内にあるレストランでコーヒーでも飲んで作戦を見直すことにしました。時間があるみたいやから,辰巳桜橋を最初に見にいくことにしました。下の方にある写真を見ていただければおわかりかと思いますが,あの橋です。福知にいるときにネットで住所は調べていました。ただ,その橋がこの浜松町から見てどこにあるか,どうやって行けばいいか,皆目見当がつきません。レストランのウエイトレスのお姉ちゃんたちに尋ねてみました。この辰巳ってとこに行くにはどうやっていけばいいの?一番年上らしきお姉ちゃんが親切にも路線図をもってきて,「大門から月島まで行って,そこで乗り換えて新木場で降りたらいいんちゃうかな。降りたらすぐ見えると思いますよ。」って,もちろん東京弁で,言ってくれました。
 
 

 
浜松町から大門まで結構距離があります。水平の距離ではなく上下の距離です。都営の地下鉄はそれまでの地下鉄とかぶらないように,かなり深く掘ったところを走っています。何組もの階段を降りてやっと改札口,という感じです。もう切符を買う手間が省けます。suicaを改札口にかざせばOK。楽ちん。大門から月島まで4駅。車内の路線図を貼っておきます。汐留,築地,とかよく聞く地名が載っています。
 
 

 
教えてもらったとおり,月島で乗り換え,新木場に到着しました。こじんまりした駅です。駅構内は結構人が多かったんですが,外に出てみると福知並みの静けさです。福知にロッテリアはありませんが。これは南の出口です。北出口はありませんでした。(この時点で,どちらが北でどちらが南かはまだわかっていません。北に行かなければならないことはわかっていた。)
 
 

 
これはバス乗り場。日曜日だけあって誰もいません。さて,お目当ての辰巳桜橋はどこにあるのかなあ,あのお姉ちゃん,降りたら見える,って言ってたなあ。ここで大失敗をやらかします。川がないと橋がない。ということは川がある方向に進めばいいんや,と一人で決め込んで,川のありそうな方向に歩き出しました。
 
 

 
このバスの後を追いかけてみることしました。バス停の路線図に辰巳という停留所はなかったのですが,このときはあまり深く考えていませんでした。
 
 

 
こんなものでも旅の記念になるかなと思ってパチリ。さすがにドラエモンはいませんでした。この後20分くらい歩きました。いっこうに橋が見えてきません。あのお姉ちゃんの「降りたら見えますよ」ということばを信じ切っていたので,見えてくるまで歩こうと思っていましたが,これだけ歩いても見えないのはヘンだ,とようやく気づき始めた次第。
 
 

 
ひょっとすると,これは反対側に向かってるんちゃう?と感じて,急遽引き返しました。もっていた東京案内の地図を見ます。大まかな地図なので,今自分のいるところが地図上のどこなのか,さっぱり見当がつきません。あ~,地図買っておけばよかった。30分後再び新木場駅に戻ります。かろうじて,辰巳は首都高速を挟んで新木場駅とは反対側にあることがわかりました。さっきのロッテリアのところを通り抜けて反対側に出てみました。少し行くとこんな景色になっています。右上に見えるのは水泳の国際大会などが行われる有名なプールらしいです。このときにはもうすでに雨がかなり強く降り始めていました。さあ,辰巳桜橋にたどり着くことができるのでしょうか?ほんまに,賭け,です。
 
 

 
右手に川か海か運河かが広がっていました。お目当ての橋は見えません。でも,川があったらきっと橋があるはず。少し元気が出てきました。参考までに地図です。左上にあるレバーをちょこっと操作して町にしてください。
 
 

 
歩けど歩けどいっこうに見えてきません。電柱に辰巳一丁目という看板を発見。やっぱりこっち側やったんや。もうすぐかな?とちょっとうれしくなる。途中首都高速の下をくぐり,わけのわからない細い道に入る。中学校がありました。たぶん,この中学校の反対側あたりちゃうかなあ,と見当をつけて,迂回する道を探ります。かなり遠くまで行かないと迂回する道が見あたりません。しかたがない,ここは一か八か,思い切って左に進んでみます。そのときです。中学校の金網越しに何やら橋らしきものが見えます(写真の中央下)。お~,あれやん,あの橋やん。めっちゃ感動でした。時刻は9時45分。新木場に着いてから1時間近く経過してました。
 
 

 
見えたはいいけど,どうやって行くかが問題でした。あの金網にそって左に歩いていくと,(森林)公園らしきものがありました。これをショートカット(近道)すれば,あの橋にたどりつけるはず。行き止まりやったらどうしょう?え~い,また一か八かです。賭けに勝ちました。細いながらも道発見。地下鉄の辰巳駅に前に出ました。え~,辰巳って駅あったんや!地図を見直すとありました。なんやこれ,って感じです。でもお姉ちゃんを責める気はありません。下調べもせずに来た私が悪いんです。これは駅を出てすぐのところからのショット。水面を見るとおわかりと思いますが,ものすごい風雨でした。傘は新木場のコンビニで買ってましたが,ほとんど役に立たず。でも,そんなことはいっこうに気になりませんでした。あの橋が,心の中でずっと思い描いていた橋が目の前に見えている。これだけでもう十分でした。
 
 

 
とりあえず渡ってみます。なんかうれしい。雨の日曜日の朝なのか,人通りも少なく,ロケをするにはいいところです。
 
 

 
渡りきったところです。2年半くらい前に,ここに立って微笑んでいた人がいました。同じ場所に立ってみました。ミーハーです。
 
 

 
逆方向から。別にこのおじさんを撮りたかったわけではありません。欄干にも立ってみようかな,と思ったのですが,恐くてムリ。それに警察に通報されるのもいややし。欄干をやさしくナデナデしておきました。
 
 

 
河川敷からも撮ってみました。ここからは川へは入れないようです。それにめっちゃ深そう。
 
 

 
辰巳桜橋見物は9時頃に終わるやろなあ,と思っていましたが,予定より1時間も遅れてしまいました。もう10時です。次の目的地は川口。辰巳駅からまたまた大門→浜松町にもどり,京浜東北線で川口に向かいます。これは辰巳駅改札です。
 
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